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切手が語る20世紀の戦争と平和・展



スウェーデンの切手から
15年戦争敗戦に至るまでの日本のあゆみ、韓国併合や中国、東南アジア諸国への侵略と、諸国人民の抗日運動、そして原爆の悲惨。
国連発足50年を記念してスウェーデンから発行された非暴力モニュメント像の切手
ドクロのきのこ雲で核兵器廃絶を訴えるガーナの切手→ ガーナの切手 アウシュビッツに代表されるナチスの大罪、イラン・イラク戦争、核兵器廃絶を願う世界の人びとの叫びなど、世界各国で発行している約300点の貴重な切手を通して、戦争と平和を考えます。
イラクの切手
イランの無差別爆撃で小学生多数が犠牲になったことに抗議するイラク切手→


期間/ 1998年8月1日〜11月1日
会場/ 旧静岡平和資料センター


切手資料提供者の青木栄実さん

20世紀の戦争と平和・展の資料を提供してくださったのが沼津市にお住まいの青木栄実さん。牧師のお父さんの影響で、青木さんは切手の楽しさと歴史の証人としての力に魅せられ、戦争と平和に関する切手を集めつづけてきました。
小学校4年の時、友達とメンコをやって勝ち、たくさんの戦利品を大事に持ち帰ったら、お父さんに「メンコなんて子どもの博打だ」と取り上げられてしまったそうです。代わりにジョージ6世の戴冠式の切手やローデシアの動物の切手などをもらい、切手を通じて外国に興味がわくようになり、少しずつ収集するようになったということです。
小さな切手とはいえ、長い目で見ていくと、その国の姿勢が実によくあらわれるという青木さんは、唯一の被爆国である日本こそが核兵器廃絶を世界に呼びかける切手を発行すべきだと運動してきたが、残念ながらいまだに機運は実っていません。また戦後の日本では、過去の戦争の反省と、平和について世界にアピールする切手も発行されていません。昨今の従軍慰安婦問題などを考えても、私たちの国の姿勢をよくあらわしているといえます。さまざまな分野から戦争と平和に対するアピールが続けられていることを青木さんから学ばせていただきました。

『静岡平和資料館をつくる会ニュースレター』36より


展示会のようす
説明する川本さん 追放切手
追放切手→
GHQの指示により、軍国主義や侵略政策、神道などに関する図案の切手は、1947(昭和22)年831日をもって使用禁止となった。


主催/静岡平和資料館をつくる会