静岡空襲での犠牲者1名明らかに

【今回見つかった方】井野博道さん(当時2歳)

 兄の盛夫さん(当時国民学校2年生)から伺いました。空襲の際、博道さんは母親に背負われ焼夷弾の中を、避難地を目指して逃げました。しかし、その途中で母の背にいた博道さんに焼夷弾が当たり、その衝撃で母親も倒れたそうです。母親は、死ぬまでその時のことを語ろうとはしなかったそうです。

 また、西蔵寺様では毎年静岡空襲犠牲者の追悼を独自で行われています。ご住職に犠牲者の方の名前の確認を依頼しましたところ、やはり新たにお名前を加えることができるようです。旧制静岡中学校の生徒さんで犠牲者がいる、という情報もいただきました。これらの方々について、は今後確認をしてから、改めて犠牲者名簿に加える予定です。

 センターには、静岡・清水空襲犠牲者の名簿が掲示されています。毎年6月中旬に行われている「追悼のつどい」で、この名簿に献花をしております。しかし、ここに空襲で亡くなった方たちの全てのお名前が載っているわけではありません。戦後78年を過ぎた現在も未だにお名前が確認されていない方々がいらっしゃいます。センターでは調査を続けておりますが、一人でも多くのお名前がこの名簿に加わるように、みなさまの情報提供をお願いします。