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静岡市空襲体験画展
空襲下・生きぬいた私
B29による空撮写真
B29による空撮写真。静岡駅〜鷹匠〜水落付近が写っています。
工藤洋三氏提供
米国立公文書館蔵

58年前の6月19日・真夜中、B29がおとした焼夷弾の炎と煙の下を逃げ惑い、焼死し、窒息死したたくさんの人びとがいた。そして生きぬいた私がいた……

この写真のここに私がいた!
記憶を必死にたどって描かれた約40点の体験画と、当時の地図や現在のようす、アメリカ軍の空撮写真などを展示。いつの時代でも変わらない「戦争」の現実に目を向けたい。

期間 2003年6月19日〜2003年10月26日
会場 旧静岡平和資料センター

展示された体験画
6月19日深夜から20日の明け方にかけて、B29は、くり返しおそいかかった。B29の巨大な翼は悪魔のようにかがやいた。
(遠藤龍彦、当時14歳)
防空壕の中にいた父と姪2人が、焼夷弾の直撃で死んだ。水落町・現在の常葉中向かいの外堀付近
(佐藤はな、当時36歳)

展示会のようす
原画を描いた桑原信夫さんも来館されました
原画を描いた桑原さん
小学生も体験画をみて勉強
体験画をみて学習
多くの方々に見てもらっています
真剣に見ています

展示のオープンは空襲から58回目の6月19日。例年同様、何人かの方がお墓参りの帰りに寄ってくれました。
花束を抱えた女性は、「母におぶさって逃げたが、3歳だったのでどこをどう逃げたのか全く記憶にない。ただお腹がすいて、母が黒こげのジャガイモを拾って食べさせてくれたのは覚えている。展示を見て、どんなに大変だったかが分かった。来てよかった」と話しました。

(ニュースレター55より)
主催/静岡平和資料館をつくる会
後援/静岡市・静岡市教育委員会