トップページ>展示案内>過去の展示>版画展

岡本武一 空襲版画展

作家から一言
このたび「静岡市空襲の記憶」をテーマに取り組んだ作品が、光栄にも静岡平和資料センターにて展示していただけることになり、喜びに耐えません。
これら一連の作品は、私が4歳10カ月の時、母と安倍川橋を渡って猛火を逃れ、生きのびた体験がもととなっています。
私と版画の出会いは、小学校卒業記念に木版画でクラス全員が自画像を彫り、「6年3組自画像集」を制作した時です。この時の感動が私の木版画制作の原点につながっていると思います。
本シリーズ制作にあたっては、菊川市在住の版画家、藤田泉先生のご指導を仰いでいます。
記憶の日
静岡空襲のとき、安倍川橋から見た後継はこの世のものではない美しさがありました。5歳に満たない私は、まだ恐怖感は十分に育っていませんでしたが、忘れることはできません。

『静岡・清水 大空襲』展
〜いまなお続く世界の武力紛争〜




今年は、アジア太平洋戦争敗戦から65年目にあたります。
その65年前、旧静岡市と旧清水市が空襲あるいは艦砲射撃によって町は焼け野原となり、火炎地獄のなかで数千の人たちの命が亡くなるという大惨事がありました。それは、平和な生活を当然のように享受している戦後の人たちにとっては、想像にかたい凄惨なものです。。
しかし、現在の世界を見るとき、そこには様々な主張や原因によって武力による紛争が数多く発生しています。そして、それは私たちが住む極東アジアでも、決して例外ではありません。
今回、新しい試みとして、空襲体験画を通して、現代の世界各地に発生している武力紛争と対比し、いかなるたたかいも、結末は人間社会の破壊以外に何者でもないこと、「平和の大切さ」を強く訴える展示としました。
空襲体験画/静岡
静岡空襲体験画/遠藤龍彦・画
空襲体験画/清水
清水空襲体験画(部分)/鈴木玲之・画
展示内容
空襲体験画 10数点
全国の空襲被災都市図
世界の武力紛争地(地図)
などを展示しています。


期間 2010年6月4日〜2010年10月3日
会場 静岡平和資料センター
 
展示室のようす
体験画とともに現代の戦争の写真集も紹介。
世界の子どもたちが笑顔になれますように!

主催/静岡平和資料館をつくる会
共催/静岡市国際交流協会
後援/静岡市教育委員会・静岡市